2023年06月22日

NANAOBAGの自己紹介 革素材をもっと身近に知ってもらうために

古くからのお付き合いを頂いているお客様もいらっしゃれば

新しいご縁が生まれたお客様もいらっしゃるのですが、

NANAOBAGの自己紹介をまた改めてしようかと思いまして、
最近の作品の傾向などもご説明していきたいな〜と思います^^

 

 

NANAOBAGは、代表の私菜々緒がですね母がやっていた仕事を手伝うところから始まりました。

母は私が生まれる頃からやっていたのでずっと母の仕事は見てきました。

 

そもそも私は、陰陽師も言っていましたけど笑 仕事運の低い女なんです。

 

よく当たるという予約がなかなか取れない 人気の陰陽師に「最後に何か聞きたいことがあれば」

 

と言われたので一家の大黒柱である私が今後ちゃんと稼いで行けるのか仕事運を見てほしいと伝えたところ

「だってあなたそもそも仕事運良く無い人だから。。。」

 

って言われちゃって!!!そういえばそうかも!仕事運と言われたら確かによろしくない。

人間関係もそうだけど最低賃金な一生しか見えない職場環境。




今の立ち位置的には、自営業でしっかり自立して、税理士さんまで雇えているので、
ここまで来るのに、まーーー生半可では無かったなと振り返って思います。

しかしながら、逆境に強いんで、しぶとく生き延びていくんですけど。

仕事運は悪いけど、そう乱世に強いんです🤣私。

 

この仕事を始めたのは22歳ぐらいの時に母の元に弟子入りしたところからなので

かれこれ22年続いているわけです。そう。どんなに辛くても他所で働くよりはマシ!!これが私を強くさせた(仕事運が悪いから🤣)

 

身体も20代前半で壊してますし、それを引きずって不妊治療することになるんですけど
マジで他所で働くよりはマシと思える環境ばかりの社会人生活で、その結果が鞄職人への道だったわけです。

学が無いので仕方が無いのですが、肉体労働には強いタイプだったのもあります。笑

 

とはいえ、鞄を作る環境は最低限は揃っていましたが(親のお陰で)

鞄を売る環境がまったく無く、当時母は自分の作品を売ると同時に下請けも受けてました。

人気のある作家さんの影武者をする仕事で一点鞄を作ると5000円もらえる。これでなんとか工房の家賃を支払うという状況。

 

百貨店の売り場もちらほら催事の仕事は来るのだが、売上を叩けないので

回されるのは地方の催事場の7階とかのさらに一番奥みたいな。
売上は1週間で18万とか悪いと0が続く。さらに売上の30〜40%を百貨店と催事業者に支払うので

手取りが10万 そこから材料費やら交通費やらでとても生活出来ない。むしろ動けば動くほどお金が無くなる。

母は父から生活費をもらっているわけなので、好きなことをして生きている。なのでそれで良いのだ。

しかし私は若いし、生活費を稼がなくてはならない。

私には仕事運は無いけど、商才があったのだ🤣

私は誰も来ない百貨店の7階よりも

駅前のコンコースを選んだ。とにかく人通り。

しかし私のこの動きを母は反対する。「お前のやり方で私の今まで培ってきたブランドが下がる!!」

 

そう。母は百貨店とかそういうものにこだわる。

 

しかしこのままでは存続不可能。母からしたら「お前なんか出ていけ」が本音だと思う。

だって今までのやり方で特に困ってなく自分らしく生きているのだから。

娘が仕事を辞めて勝手に入ってきて、何もかもぐじゃぐじゃにする。

 

とにかく喧嘩が絶えない。そして私は鞄を作る能力すら無いのだから。

なんやかんやで、駅前のコンコースを仕切っている会社の社長に気に入ってもらい

気に入られるには数字を上げるしか無いのだ。

自分の作りたいものじゃなくて「この場所で売れるもの!」を考える。それが私。

数字を上げていけば、売り場も一軍に入れてもらえる。

 

一軍の売り場に行けば、上質なお客様も増え良いものが売れるようになる。そして数字も上がっていく。

 

目指すは日本橋三越のエスカレーター前

そこは当時日本一のイベントスペースと言っても過言では無かった。

だれもが憧れる日本橋というステイタス。

 

いつからか母は私を出ていけとは言わなくなり、私がエンジンで母を大作家という感じで
店を持ち上げて行くことを使命だと思って仕事に没頭していった。


稼いだお金は、次のステージへの準備に全て回し、イタリアに素材を仕入れに行ったり、インドネシアの蛇工場に行ったり、

ブランドを底上げする付加価値を作っていった。

 

そうすることで、どこの誰とも被らない 特別なバッグ達が一流の売り場に並ぶ。

一流の売り場からオファーが来る。

 

そのために猛進していたが、そう。40%取られるのだ。1週間で200万売り上げれば1週間の家賃が80万ということになる。

全然お金が残らない。生活は超貧乏。こんだけ働いているのに。。。これだけの数字を上げているのに。

 

そこで商才のNANAOさんは思い付いた。

工房で30%OFFのセールをやろう。その名も「工房セール」

タウン誌の一ページ目に10万円の枠を買いライターに広告では無く街の素敵なアトリエの取材という程の記事を書くように指示笑

 

当時小さな工房を横浜の日吉に構えていたのでそこを大掃除し、

バッグを綺麗に並べるのではなく、とにかく吊るしまくった。

百貨店で購入してくれたお客様たちにもハガキを送り、準備した。

結果、工房に人が入りきれないほどお客様が来てくれた。

いつも売り場に支払っているお金をお客様に還元する。

こっちのほうが絶対いい!!

 

1週間でほとんどのバッグは売り切れた。

なので私は独立して自分のブランドを立ち上げた時、

通常の販売価格というものは40%を上乗せした金額で(百貨店での販売価格)

NANAOBAGではそれを取っ払った工房直売セール価格を常に維持することを決めた。

 

なのでSALEにするとほとんど利益が出ない。2000円ぐらいしか引けない🤣

 

送料無料なのも送料を考えて買い物って普通しないじゃん。

これほしいな〜でも送料がな〜って

考えたくも無いじゃん。

 

なので送料は無料!!これは出た利益から還元すればいい!

 

 

なんだかんだで22年

この仕事をしてきているけど、

もう他に出来ることがなくなってしまった。

好きから始まった仕事では無い。鞄職人とか靴職人って大体の人がそれを夢見て修行していくと思うんだけど


私はそうじゃ無い。

 

いつもお客様目線。自分じゃない。それが強みだと思っている。

自分の夢じゃなくお客様の夢を叶える。

良い素材、素晴らしい素材、お高い素材。

これを求める方にお届けしたい。素晴らしいものに感動してもらいたい。

なので一万円代で買えるバッグから上は60万まで作ったことがある。

小物やポーチはロスレザーを出さない為に作っているのもあるけど
革に触れる機会の入り口という目的もある。

オーストリッチなどは触れてみないとその良さはわからない。

使い込むほど素晴らしさがわかる。でもお高いので小物からでも知ってもらいたい。

一万円代のバッグはなるべく多くの方NANAOBAGを使ってみてもらいたい。という気持ちから
その辺で一万のバッグ買うなら絶対NANAOBAG買った方がいいから!!という思いもある。

なので素材を仕入れること、その素材にあったデザインを考えること、それを文句なしなスキルでバッグに仕立て

お届けすること。量産型既製品みたいなものでは無く、手作り感をちゃんと残したい。
大量に作るのでは無く、一点一点作って行く。

素材は革にこだわる。命があったその素材を生きて行く為に使わさせてもらってる。

感謝がある。

なので必要とされるものを作らなければならないと思っている。

自己満足であってはならない。

 

それが使命感ですね。

 

命あった素材だからこそのパワーを是非知ってください^^

 

というわけで初心に戻る意も込めて簡単ですけど自己紹介です^^
是非NANAOBAGの小物で革の世界を知っていただき、
バッグでファッションを楽しんでいただけたら嬉しいです。


バッグもお買い得なお値段で新作をご案内していきますので
そちらも楽しみにしていてくださいね!

 

 

 

 

 

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